——『二ノ国』は今後、プレイステーション(PS)3版も出ますが、 
 DSとはまた違う面白さや特徴があるのですか。   
 日野:ええ、いろいろ変えていきますよ。もともと『二ノ国』の世界観としては 
 “壮大なスケールで”というのがあるじゃないですか。 
 PS3は、そのスケールを本当にあますところなく打ち出すことができるハードウエアなので、 
 そういう部分をしっかり作っていこうというコンセプトに基づき開発を進めています。 
 PS3向けの『二ノ国 白き聖灰の女王』のビジュアル面は相当な“冒険”をしていますよ。   
 さらにボイスについても、再度声優の方々に協力してもらって録り直すことにしています。 
 ですから、そうした部分でもより厚みがある作品に仕上がると思います。   
 DSの場合はDSカードのROM容量の関係で、ゲームデータ量にはどうしても制限があります。 
 実際、DS向けの『二ノ国 漆黒の魔導士』の場合でも、久石譲さんのフルオーケストラの音楽を 
 入れるだけで、ROMはパンパンになってしまうわけです。   
 ——なるほど、DS版の場合は“入れる”ということだけではなく、いかに“削る”ということも 
 重要なのですね。   
 日野:そうです。けれどもPS3の場合は、やりたいものが全部入れられますからね。 
 それにストーリーについても根幹は同じですが、PS3オリジナルのストーリーが大量に展開します。   
 DS版とは全く違ったものになりつつあります。
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